「お医者さんに、山下先輩の骨折が早く治るのも治らないのも
あたし次第だって言われたんです。」
「へぇ…、ずいぶん二ノ宮にプレッシャー掛ける医者だったんだな。」
とちょっとからかうように笑いながら言う先輩。
先輩ー!
あたし、真面目に悩んでるんですけど!!!
「…」
「で?」
「だから今は出れなくても、あたしのできることを最大限にやって
早く復帰できるようにサポートしたいって思ったんですけど…」
「あー!分かった!」
まだ何にも言ってないのに先輩は分かった様子だった。
「つまり、マネージャーの仕事の他に優のこともしようと思ったのに
いきなり全部優がやっちゃったとかそんなことでしょ?」
ごもっともです!
ていうかそんなことって…
あたしはそのそんなことに悩んでたのに。

