Tous les deux.




鈴子は随分その慶斗くんのことが気になるみたい。




「会ったこともない人に、そんなにソワソワしないでよ」


「えっ? あ…いや、そうじゃなくってね」


「ん?」


「……なんでもないわよ、バカ苺」


「えッ!? バカ苺!?」


「あー、なんか在り来たりなあだ名。
バカ苺……ッぷぷ」


「ひ、酷い!!」


「まあ“苺”って名前は少ないしっ…。
特徴的でいーんじゃな……ぶっ」


「笑った!! 酷っ!!」