Tous les deux.




……あ、言われてみれば。




「ん、でもカニさん滅多に食べれないからいーよ。
許してやろう」


「おまーな。
“許す”の意味、絶対違うだろ」


「ん? いや違っててもいーの。
あたしはあたしの辞書の通りに言ってるんだから~」


「……呆れることすら忘れたんだけど」




はぁっとため息をつきながら呆れ笑いを零す結城。






「ちょいちょいそこのお二人さーん。
手が止まってるわよ~?
もう昼休み、五分しかないから」


「「……え?」」


「…ぶっ。声重なってるし(笑)」


「な、何真似してんのよッ、バカ!」


「はぁ!? てめーなんぞの真似なんて、誰がするかよバーカ! もっと見習える奴他にいるわ、貧乏人じゃあるまいし!」