「も~返してよー!
あたし1番タコさん楽しみにしてたのにー!!」
「最後に取っておいたお前が悪い。
好きなものは取られねー内に食っとけ!」
「なんで食う前提なんだよ!!
食うなよ!!」
「んー、明日は卵焼きを頼む」
「ふざけんなーーー!!!」
そうやってギャンギャン怒っていると、「…しゃーねぇな」と結城は折れた。
「ホラっ。これで勘弁しろ」
「……何これ?」
「俺んちのカニさん。要らねーんだったら食わなくていーよ」
「……カニさん。食べる」
「お前つられやすっ!
タコよりカニのが食える面積少ねぇのに」
「え!?」
