「もう、やだ…」


忘れてしまいたい。




いきなり後ろから抱き締められた。


「…枯れ葉を今は一人にできない。」


空だ。こんなこと好きでも可愛くもない女の子にしちゃだめだよ。

「…枯れ葉じゃなくて、花です。でも、ありがとうございます。辛かったから。」


「辛そうだから、来てやったんだよ。……俺何してんだか。」


不器用なだけで、意地悪なだけで、素直になれないだけで…


このバカ男いい人みたいだ。