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「じゃあまたね。」

愛菜とみいなに手をふった。

あのバカ男きっとまだ怒ってるだろうなあ。

でも、本当のことだし、いいよね。

良い気味だわ。


風が強く吹いた。

「さむっ」

もう秋なのか…
あいつを思い出すな

悲しい
無性に今一人でいることが本当に悲しい

たくさんのカップルとすれ違う

幸せそうで…。

私ってば、未練たらたら。
自分で笑えてくる


まえをみて歩き出した。
一瞬でこの道を通ったことを後悔した。