不思議と衝撃的ではなかったが、昔会った事があるというのは驚いた。
小さい頃……。
一度きりなら、覚えているはずもないだろう。
「……そうそう。物置きの部屋だったわね」
のそのそと物置き部屋に行こうとするおばあちゃん。
「あの、春が帰ってくるのではっ…」
「あぁ、それなら心配いらないよ。この時間は人も多くて、レジも込み合ってるはずだから」
日頃の経験だろうか。
俺は少し、春のばあさんが偉大に思えた。
物置き部屋に入ると、おばあちゃんはいくつもある段ボールの中から1冊のアルバムを取り出した。
少しほこりがかっている。
きっと昔の物なのだろう…。
「…あぁ、あったあった」
すると、おばあちゃんは1枚の写真を取り出して優太に差し出した。

