たわいもない話をしていると、途中おばあちゃんが2階へ来て、お茶とお菓子を持ってきてくれた。
その時に優太は朝のことを謝ると、おばあちゃんは気にしてないからと言い、代わりに笑顔を返してくれた。
「春のおばあちゃんて優しい人ね。1度も会ったことがなかったから、どんな人かと思ってたけど」
「うん。おばあちゃんにはね、凄く感謝してるんだ…」
「そういえば春の親って……あっ…な、なし!今のなし!」
由紀は慌てて両手を横に降るが、時すでに遅し。
春は困ったような顔をして笑った。
「…大丈夫だよ。気にしなくて」
「バカ由紀っ」
「由紀っ」
「わ、悪かったって!わざと言ったわけじゃ…っ」
2人の鋭い視線に後ずさる由紀。
その様子を見て、どうしようもなく笑う春は、やっぱりどこか寂しそうだった。

