今は落ち着いて、お昼休憩の時間。
いつもは4人で机をくっつけて食べるのだが、今日は何と無く中庭で食べることにした。
「…にしてもさぁ、優太が寝坊とか珍しいよな」
購買のパンを頬張りながら、由紀は優太のほうを見た。
「本当だね、いつもならもう学校に着いてる時間なのに。私、絶対迎えに来ないって思ってたもん」
「…なんでだろうな、夜更かししたせいか?」
頭をポリポリ書きながら、昨日のことを思い返す。
理由を聞くと、目指している大学へ進学するために勉強していたらしい。
「も、もう受験勉強?!あんた…まだこの間入学したばっかなのに……」
唖然とする美香。
すると優太は、突然真剣な顔をした。
「だって、考えてみ?3年になった時に勉強始めて、安心して試験挑めるか?中学まで習ってきた全ての勉強の復習。それからその大学へ受かるための専門的知識。そしてこれから新しく習う高校での勉強。それを全て1年でやるとなるとだなー…」
「あー、はいはい。わかったから」
長々と話す優太の話しを、美香はいとも簡単に流した。
美香ってこういうの…もしかして得意なのかな?
「とにかくだな、」
仕切り直す優太は軽く咳払いをし「大学へ受かるためにしてるだけだ」とだけ言った。
「大学なぁ、考えたこともなかった」
「私もー。確かに普通科なんだから、普通は進学よね…」
「お、お前らな……」
何のためにここに入ったんだ、という目で2人を見る優太。

