「ギリギリセーフだな、桜木」
なんとか教室にたどり着いた私は、呼吸困難同然の息切れだった。
上を見上げると、苦笑いしている担任の先生がそこにいた。
その向こうには、膝に手をついて同じく息切れをしている優太の姿。
「カップル揃って寝坊とはけしからんなぁ。井上、バツとして、帰りは桜木を家まで送るように」
「はっ…なにいって…っ」
「先生ー、言われなくても2人はいつも一緒に帰ってますよぉ」
「なに?!そうだったか、これは参ったな」
クラスが笑いに包まれる。
とりあえず席についた私達は、朝からぐったり状態だった。

