学校の門を通り、私と優太は息を切らしながら、あと少しで着く教室まで走っていた。
「春っ、あと少しだっ」
「うん…っ!……あっ」
−−−キーンコーン…
廊下を走っていると、耳に入ってきたチャイムの音。
「やべっ…」
それを聞いた優太は、更に走るスピードを上げていく。
−−−カーン
「ちょっ…ま……っおいて、かないでよ…っ!」
−−−コー…
優太は先に教室に入ることが出来た。
あぁ、私はもう間に合わない……。
その時だった。
ふと、夢の映像かと思われるスクリーンが頭を過る。
『諦めたらダメよ…?』
何故だかそれは、とても懐かしいもののようにも感じられた。

