「そうか…やっぱ、ダメだったか…。じゃあ俺はこれで……」
「あぁあっ!ま、待って!いいよ、というか、寧ろ嬉しいし!………あっ」
つい本音がっ……。
「仲がいいのね」
振り向くと、おばあちゃんはクスクスと笑っていた。
は、恥ずかしいっ…!
「じゃ、じゃあまぁ…、その……行く、か」
「う、うんっ」
鞄を持ってきて靴をはくなり、私はいつもどおりおばあちゃんに手を振った。
「いってきまぁすっ!」
「はい、気をつけていってらっしゃいねぇ」
「では、失礼します…」
ペコリと優太は軽くお辞儀をする。
「…ん…?君はどこかで……」
「はい?」
「いや、なんにもないよ。春をよろしくね」
おばあちゃんは優太を見て何か疑問に思ったようだが、またいつもの笑顔に戻ると部屋の中へと戻っていった。

