「……あれ…?」

夢から覚めたようで、女の子に触れようとしていた手は中を浮いていた。

あの子は、いったい……。

すると、下から声が聞こえてきた。

「春、起きてるかい?朝食の支度ができたから降りてらっしゃいねぇ」

「あ…はーい!」

布団から降り制服に着替え、身支度を整え終えた私は下の階へと降りていく。

「おばあちゃん、おはよう」

「おはよう。冷めないうちに召し上がりなさいね」

「はぁい。いただきます」

ぱくぱくと、次から次へと口の中に放り込んでいく。

昔から食べているおばあちゃんのご飯。
いつになっても、このおいしい味は変わらないなぁ。

私も、もっと料理が上手くなるように頑張らなくちゃっ。

「ごちそうさまっ」

そういえば、今朝の夢……。
あれは、なんだったんだろう?
この間もみたし…。
二度も同じのって、ちょっと気になる…かも。