「俺は…春のことが、好きだ」
「…っ!!」
信じられない、と思いながらも、心臓は速さを増すばかりで。
ようやく状況がわかった春は、まだ返事をしていないのに、自然と涙が溢れてきた。
わたわたする優太に、私はその様子がおかしくて思わず笑ってしまった。
「…んで、笑うんだよ。俺だけ凄い恥ずかしいんだけど」
「ご、ごめんねっ。おかしくて、つい」
ムスッとする彼を見て、また春は笑顔になる。
「で、どっち…?春は、どう思ってる?」
「ど、どうって……」
恥ずかしくなって口を閉じてしまう。
その時、美香が言ってくれた「頑張って」の言葉が頭を過った。
勇気をもらい、小さな声だが口を開いた。
「好き、だよ。わ…私も…優太のこと…っ」
言った。
あぁ、なんだか想いを吐き出したとたん楽になった気がする。
優太はというと、口元を手で隠し、赤面度は最高潮。

