『くくくっ…─!』
笑い声が聞こえて バッと後ろを振り向けば──
『ユ………マ?』
───愛しい愛しいあなたの姿
『朝から背伸びって…─っ! おっさんかよっ─!』
目に少し涙を浮かべて 笑ってるユウマ。
見られた事が恥ずかしくて 顔が真っ赤になるのがわかる。
『 もうっ!! いるなら言ってよ!! ユウマのばかっ!!!』
『顔真っ赤にしちゃって〜。かーわいー。』
そう言いながら また昨日みたいに ぐしゃぐしゃと
頭を撫でるユウマ。
恥ずかしくて恥ずかしくて 俯いてしまった私。
そんな私を気にも止めず ひとしきり笑ったユウマ。
『あー。 朝からよく笑ったわ。 おはよアキホ?』
─今のタイミングで挨拶って…………
『笑いすぎだよ! バカユーマ! おはよう。』
『バカとはひでぇな。せっかく学校一緒に行こうと思ったのに。』
─…一緒に学校に…? 仕事は?
『いいよ。別に。仕事でしょ?』
『お前の学校から近いんだよ。だからどうせならと思って。』
───ユウマと一緒に学校まで行けるっ!
『そうなんだ? じゃあ一緒に行こうよっ!』
『あぁ。行くか。』
そう言って にっこり笑うユウマ。
その顔見て キュン─ と高鳴る胸。
───あぁ。今日は絶対授業身につかない。
握りしめられた右手に少しだけ力を加えて
隣にいるユウマの存在を確かめた。
