君がくれたもの

成り行きじょうしかたないとはいえ


無性に男に腹がたった


(連絡先もわからないし………
もういいや。これ以上かかわりたくない。)


そう思いまた大きなため息をつき

熟睡している男の方向を見る。

(…こんなになるまで酔っ払って…いい迷惑…)



そうこうしているうちに男の自宅らしきマンションまでつき、タクシーから引きずりおろす

運転手にお金を払うと運転手はサッサといってしまった…。

相変わらず起きない男に声をかける


「ちょっと!!
お願いだから起きて!!
貴方のマンションついたよ!!!」

声を荒げて男を揺さぶる。


男は目を少しあけ

ゆっくり、ヨロヨロしながら立ち上がり

オートロックを開け

マンションの中にフラフラしながら入っていった