君がくれたもの

RRRR・・・・・


何回目かのコールで瞭我が電話に出る


「もしもし、サチ？どうした？」


「瞭我くん…あの…今仕事終わってね。
よかったらお見舞い行こうかと思ってさ電話してみた。」


「お疲れ様。ありがとう。安静にしてるし俺は大丈夫だからいいよ。」


「そっか……
私のせいで怪我させちゃったようなもんだし…
お見舞い…迷惑かな？」


「そんなことないよ！すごい嬉しいし！ただ悪いと思ってさ！」


「すぐ帰るからさ。ちょっと顔だしていい？」


「わかった。ごめんね。サチの気持ち無駄にしたくないし…
家の場所は…
あっそうか！前送ってくれたからわかるのかな？」


「ふふっ。その通り。
わかるよ。
じゃあついたら連絡するね。」


「待ってる。またね。」


電話を終え幸は差し入れのお弁当を買って天神方面のバスに乗り込む。