君がくれたもの

サチが砂浜を越え、テントに向かおうとすると

ニーダとトドウがこっちに歩いてくるのが見えた。


「あっ!ニーダとトドウくん!
すぐ会えてよかった!
なんか瞭我くんアバラ骨が折れてるかもって!すぐ病院連れて行かなきゃ!お願い!」


ニーダ&トドウ「え!?わかりました!サチちゃん達はテントにいてください!僕達が病院まで瞭我さん届けますので!」


「ありがとう。お願い!」


ニーダ&トドウは瞭我くんのいる場所に走っていった。


私はテントに戻りあやに声をかける

「あや…?大丈夫?ごめんね。何も知らなくて寝てて!」


「サチぃ?あぁ。うん大丈夫。翔太も瞭我くんも幸が好きなんじゃないぃ?
なんか幸のことで喧嘩してたっぽいしぃ。」


あやは何故か私の方向も向かずに言う


言い方も冷たかった…



多分…あやの方がいつも男にチヤホヤされてたから、この状況が気にくわない部分があるんだろう…

そんなこと言ってる場合じゃないのに…

友達だと思ってたけど

確かにあやと私を繋ぐものは男関係だけだったけど・・・