君がくれたもの


あんなに一生懸命介抱したのに覚えてない瞭我に対して幸は少し腹がたった。


「覚えてないならもういいです。じゃ。」

幸が冷たくキッパリといい放ち雑誌を置き、男を通り越しコンビニをでる。


瞭我は慌てて幸を追いかける。



「………あの!すみません。失礼なことかなりしちゃったみたいで!
ほんっっと…正直…ほぼ覚えてないですけど!
助けてもらったお礼くらいします!」


幸は男に振り返り


「…………そうですね~タクシー代かかった分くらいはなんかご馳走してください。今日はお弁当あるから無理だから…後日にしませんか?」


「それでいいです。俺は金城瞭我。瞭我って呼んで下さい。」


「あたしはサチ。仲間幸です。」


お互い自己紹介を終えて携帯番号を交換し、別れる。