「タカシ? お前、大丈夫か? 暑さで頭狂っちゃったんじゃねぇの?」 親友のナオキが 僕の顔を覗き込んだ。 僕の 「へぇ?」と言う間抜けな返事に、 苦笑するナオキが 前の席に腰を下ろした。 いつものように 首からヘッドホンを提げているナオキは クラブDJもやっている大学生だ。 今日も茶髪に染めた ソフトウルフが決まっている。