急に険しいになるナミちゃんが、 強い口調で言った。 「今日、西から東の方面へ行くのは良くないの。 奇門遁甲(キモントンコウ)で見ると、 事故に巻き込まれる運命なの」 「「「え?!事故?!」」」 口を揃える僕たち。 「でも……、 早く行かないと バイトに間に合わないよ。 てか、キモン何とかって何??」 時間を気にしながら、 腕時計に視線を下ろす。 時間に厳しいバイト先なので、 焦って来る。 だが、 ナミちゃんが更に強く腕を絡めた。