君の隣




目の前に広がるのは…

幻想的な無数の光。



今まで見たイルミネーションの中で一番、きれいだと思った。



カラフルな光が
重なりあって個性的な色を放つ。



言葉が出なかった。



光は暖かくて、優しくて…

何だか、ママを思い出させた。




なんだか、切なくて…


少しだけ、胸の奥が締め付けられた。




『夢花? 気に入らんかった?』



『うぅん、そんなコトない。
すごく、きれいだよ…』




声が少し震えた。



いつの間にか、涙が出ていた。




『夢花!? 何で泣いてんだよ!

そぎゃん、きれいかや!?』




『ぅ…ん…。
分からないけど… 涙が…出るの』




奏はどうしていいか分からないみたいだった。



いきなり、泣いたんだから無理はない。



でも、奏はあたしの気持ちを察してくれたのか
それ以上、何も聞かずに涙をふいてくれた。




『来年も…再来年も…その先もずっと…2人で見に来ようや。

俺がずっとそばにおっちゃるけん。

何があっても夢花を離さんけん』



奏はあたしを抱き締めた。




奏の腕の中は暖かくて
安心できた。



イルミネーションの光が優しく
あたしたちを照らしていた。