クリスマスの日…
久しぶりに
街の方に来た気がする。
田舎の方とは違って
若者向けのお店がたくさん並んでいる。
どれもおしゃれなお店で
イルミネーションでさらに輝いていた。
街はすっかりクリスマスモード。
恋人たちも、家族連れも…
皆が笑顔で幸せそうだ。
あたしも
奏と手を繋いで歩いていた。
『イルミネーション、きれいなトコ知ってるけん、見に行くか!?』
『うん!行きたい!』
奏がイルミネーションなんて
似合わなくて笑いそうになるのを堪えた。
何分か歩いて
着いた場所は並木道だった。
でも、特に変わりのない並木道。
『どこがきれいなの?』
思わず奏に聞いてしまった。
『まだだけん、待ってろ』
奏はそう言って時計を気にした。
『5…』
何やらカウントダウンを始めた。
『4…』
あたしは黙って木を見つめていた。
『3…』
胸が高鳴ってくる。
『2…』
奏の瞳も輝き出した。
『1…』
奏が顔を上げた。
『0…!』
あたしは目を奪われた。

