君の隣




駅を出ると
目の前には見慣れた景色が広がる。



『色々あったね。
二泊三日、意外と短かったな…』



『そうだな…
もっと、遊びたかったー!


明日から授業だけん、落ちるわ…』




『どうせ、勉強しないくせに』




『うるせぇよ、夢花もだろ』




あたしは声をあげて笑った。




『あれ、そう言えば…
大とみいはどこ行ったがや?』




『色々、あるんじゃない…!?
いいの!! あたしたちは気にしなくて』




奏の頭にははてなマーク



全てを知っていたあたしは
1人で興奮してしまった。




『ぇ…、まさか、あの2人…』




『細かいコトは気にしないの!』



『気になる言い方、するなや!』



あたしは
奏に向かって笑った。





人は
幸せだと、笑顔になれる。




今…
奏もあたしも笑ってる。




奏が笑うからあたしは笑う。




奏の幸せはあたしの幸せ。




ずっと
この人の傍で笑っていたいと思う。




この時から

あたしの願いはただ1つ…



奏が幸せでありますように…



あたしに幸せをくれた奏が
どうか不幸にならないように、

あたしは心の中で願う。