君の隣




窓から西日が射し込んで、奏とあたしを照らした。



それが眩しかったのか
奏は目が覚めたみたいだった。



『んー…』



と、言いながら目を開けた。




『奏、おはよ。 もうすぐ着くよ』




『んー…、俺、そぎゃん寝た…?
つまんなかったよな… ごめん』



『うぅん、大丈夫だよ。
代わりに奏の寝顔見れたし…!』



『何、勝手に見とんじゃ!
変態か!』




『変態じゃないしー…!
寝顔見るのに許可なんかいらないでしょ!』




『俺はいるんだが!』




『もぅ…うるさいなー…!』




あたしはそう言って
奏にコチョコチョした。




『やめろや! 変態!』




奏は
笑いながらそう叫んだ。




くだらないコトでふざけていると
先生の声が車内に響いた。




『もう着くけん、準備しろー』




先生の声で
皆がざわざわと準備し始めた。




奏が
立ち上がって荷物をとった。




自分のだけだと思ったら
あたしの荷物までとってくれた。



『ほら、夢花はチビだけん、届かんからな』




『チビは余計ですー!
奏がでかすぎるだけ!!』




『うるせ…』



そう言って
あたしの頭をくしゃっと撫でた。


言ってるコトは
ふざけてるのに…


あたしは
奏を世界一、愛しく思った。