−奏side−


今日も夢花の家まで迎えに行く


小6の時に初めて夢花と会った。

この辺にはいないような雰囲気。

正直言うと

すごいかわいいと思った。


多分あの時から

俺は夢花を好きだった。


いっつも明るくて

笑ってて

一緒にいて明るくなれた。


『奏、テスト勉強してる?』


『しとらん』


『ダメだよ!勉強しなきゃ!』


『俺は天才だから、いぃんだが!お前もしとらんだろ』


『あたしは天才の上をいく天才だからいぃの!』


こんなアホらしい会話でも
俺にとっては大切に思える。


『奏〜!夢〜!おはよ!』


後ろから男女2人が駆け寄ってきた。