君の隣




消灯時間まで皆でトランプをして遊んだ。



夢ちゃんはずっと笑顔。



夢ちゃんのコトを人として嫌いにはなれなかった。



ただ、勝手に嫉妬してしまう。



もう汚れてしまった心は
簡単にはきれいにならなかった。


どうしても
生まれてしまう感情が心から離れなかった。




あたしは寝れなくて
そっと布団を抜け出した。



昨日、素敵な場所を見つけた。



ホテルの中庭。


視界がひらけていて、空がよく見えた。


天気がよくて星がよく見えた。



でも、その中庭には先着がいた。



『奏くん…?』



夜の沈黙の中、あたしの声が
愛しい人の名前を呼んだ。



『堂本?こぎゃん時間にどうしたんだよ』



『そっちこそ』



『俺は、星がきれいだけん、見たかったんだが』



『星…、好きなの?』



『特に詳しい訳じゃないけど、きれいだなと思うが』



『奏くんは…きれいな物が好きなん…?』



自分の言葉で自分の耳が痛くなった。



あたしは…何をしようとしてる…?



さっきから気付いてるんだ…


人影に…


自分で自分が止められなかった…