窓から
仲良くでかける2人を見てた。
胸が締め付けられる。
その時
携帯がなった。
ディスプレイにはヒロの文字が光ってる。
ヒロとは昔からの付き合いで
幼なじみみたいな感じだった。
『はい、もしもし』
『一香?ヒロだけど』
『分かっとるよ』
『今日は自由行動だけん、一緒にまわらんか?』
つまりながら、ヒロは言った。
『うん、いいけん、準備できたら外で待っちょって』
『まぢ! わかった』
ヒロといるのは、疲れないし、楽しい。
特に予定もなかったから
気晴らしにでも出かけることにした。
ささっと準備をすませて
ホテルを出た。
入り口のすぐ傍にヒロはいた。
『一香』
『お待たせ、どこ行く?』
『一香の行きたいところでいいけん、言って』
『おいしい物が食べたいな』
あたしはその時の気分で
適当に答えた。
『わかった、おいしいって評判の和菓子屋でいいかや?』
『うん。そこがいい』
ヒロはあたしの少し前を歩いて
一軒の和菓子屋さんまで連れてきてくれた。

