君の隣




朝の光がカーテンごしに
入ってくる。



その光が眩しくて
あたしは目を覚ました。



『夢、おはー』



『みい、もう起きてたの?』



『うん!今さっきね。
早く着替えて、用意しな』



『うん、今やるー』




あたしは鞄をあさって服を出した。


着替えてから、顔を洗う。


髪もきれいにとかしておいた。



時間を見ると7時だった。



下の階まで下りて
昨日の大広間に行った。



もうご飯は並べられていて
昨日と同じ場所に座った。



何分か後に
奏と大が眠たそうに来た。



『夢花、おはよ』



奏が寝言みたいな声で言った。



『おはよ』



あたしも挨拶を返す。



奏となら
挨拶だけで幸せな気持ちになる。



『奏くん、おはよ!』



奏の隣に座りながら
一香ちゃんが笑顔で言った。



奏は目をこすりながら



『堂本か。おはよ』



やっぱり寝言みたいな声で言った。



『奏くん、寝癖ついちょるよ』



一香ちゃんはそう言って
奏の髪に手を伸ばした。


はねている髪をそっと撫でる。



嫌だ―…



やめてよ―…



この叫びは
声にはならない。



あたしが不安にかられている時。


『サンキュ。
でも、自分でなおすけん、いいや』



奏はそう言いながら
一香ちゃんの手をそっとはらった。


奏の行動は

あたしの心を
少しだけ落ち着かせてくれた。