夕食の時間が終わって
あたしはモヤモヤした気持ちのまま
部屋に戻った。
『夢ちゃん、話があるけん、
ちょっといい?』
一香ちゃんが
あたしをもっと不安にさせる言葉を言う。
『いいよ』
何も気にしないように答えてみたけど
内容は何となく分かる。
あたしたちは
部屋のベランダで話した。
『夢ちゃんと奏くんが付き合っとるのは知っとる。
けど…
もう抑えられん。
あたしも
奏くんが好きだけん』
『何となく気付いてはいたよ。
黙っててごめんね。
けど
あたしだって奏が好きだから。
ここで
引き下がることはできないよ』
『あたし、やれることはやろうと思っちょる。
後悔はしたくないけん』
一香ちゃんの瞳がまっすぐ
何かを捕えている気がした。
それは
目の前にいるあたしじゃなくて…
奏…ただ1人
一香ちゃんの想いも大切だ。
それは
痛いほど分かるけど…
奏にどこにも行ってほしくない。
自分勝手な欲…
愛しい人…
どうか…
ずっとそばにいて…

