夕食の時間がきて
全員大広間に集められた。
自由席であたしはみいの隣に座った。
奏はあたしの前に座って
奏の右隣には大、
左隣には一香ちゃんが座った。
『堂本!』
奏がさりげなく一香ちゃんを呼ぶ。
『ん?なに?』
一香ちゃんは奏の方に顔を向けた。
『そこにある七味とってくんね?』
『んー… はい』
一香ちゃんは
一生懸命手を伸ばして
奏に七味を渡した。
『サンキュ』
奏がいつもの笑顔で
一香ちゃんに笑いかけた。
心がすごくざわついた…
どんな感情なのか
はっきり分からない…
けど…
汚い感情…
ただ、話しただけなのに…
奏の笑顔は
あたしだけの物じゃないと
分かってるのに…
あたしだけに
笑ってほしい…
あたしだけの
奏でいてほしい…
最近、変だ…あたし。
いちいち心がざわついて
うっとうしい…
前はこんなコトなかったのに…
気付かない間に
心はどんどん奏を好きになる。
いつの間にか
奏があたしの全てになっていく…
いちいちぐらついて
不安になって…
あたしは…
奏に手を離されたら
どうなってしまうんだろう…

