君の隣




新幹線に乗って、席についた。



2人ずつ、向かい合ってる席で


あたしの隣は奏。


向かいの席は

みいと大が座った。



昨日のテレビの話とか

色んな話をしてたら

時間はあっという間に過ぎていった。




回りの景色が変わってくる。



皆が窓の外に
注目し始めた。




あたしも窓に
おでこをついて外を見た。




『夢花、お菓子食べる?』



奏に話しかけられて振り向くと
奏がお菓子の箱を差し出した。



あたしが昔から大好きなお菓子。

だから
わざわざ、聞いてくれたのかもしれない。




『食べる!』




自分でも分かるほど
いきなりテンションがあがった。


『さっき、そこの売店で買ったやつ。
昔から好きだろ?』



『うん!すきすき。ありがと』



あたしは奏が持っている箱から
1つだけお菓子を出して食べた。


『うまーい』



『おいしいって言えや』



奏の突っ込みは気にしないで
もう一口食べた。



箱からもう2個取り出して
ひとつはあたし。
もうひとつは奏に渡した。



『はい。あげる』



『いや。俺のだけん。
あげるとかないだろ』



また奏の突っ込みを無視して
大好きなお菓子を食べた。



口の中に
甘い味が広がっていった。