君の隣




『寝坊なんかしてないしー!』



『わかったけん、叫ばんで』



『みいが変なこと言うからー』



『はいはい、お二人さん。
けんかしとったら新幹線乗り遅れるぞー』



大が仲裁に入ってきた。



あたしたちは
言い合いをやめて
駅の中へと向かった。



新幹線はあと10分くらいで
来るみたいだ。



『奏。いい加減、荷物持つよ?』


あたしが手を出しても
奏は荷物を渡さなかった。



『新幹線乗ったら、どうせ降ろすけん、いいよ』



『ありがと』



あたしたちの会話を聞いていたのか一香ちゃんが話しかけてきた。


『2人はホントに付き合っとるの?』



『うん。付き合っとる』



奏がすぐに答えた。



『だけん、仲いいんかや。
いいな、羨ましい』



奏が何か言おうとした時
ちょうど新幹線が駅に着いた。



『あ!新幹線きた!』



みいが大きい声で叫んだ。



『夢!奏!一香ちゃん!
早く乗ろうよ〜!』



『今いく〜!』



あたしたちはみいの所まで
走った。