君の隣



放課後


サッカー部の俺は
ホームルームが終わると
大とグラウンドに向かった。


走り込みをしてから
基礎連に入る。


グラウンドでは陸部も
練習していた。


生徒数が少ないから、部活は
サッカー部、野球部、陸部、バレー部しかない。


夢花とみいは陸部に入ってる。


夢花は短距離を中心に
練習しているみたいで
髪をポニーテールにゆわいて
100㍍を走っていた。



俺はボールを足で操りながら
その姿を目で追ってしまった。


隣で同じ学年のサッカー部が
話してるのが聞こえた。



『夢ちゃん、相変わらずはえぇ』

『夢ちゃんって顔もかわいぃよなー』


『いっつも明るくていぃよな』


『だけん、モテとるもんな』


俺はその言葉に反応してしまった。


『誰にだが!』


『何だよ、奏〜。
心臓とまるけん、びっくりさせんなや』


『誰にモテとるのか聞いとるんじゃ!』


『詳しくは知らんが!
けど、油断してっと
夢ちゃん、持ってかれっぞ!』


『余計なお世話だけん!』


夢花がモテるのは分かるけど…


油断できんな…


何だか、嫌だった。