君の隣



表札には山川と書いてある。



ママたちによるとパパの昔からの友だちで仕事で一緒になったことがあるらしい。



パパの働いてる会社は全国に店舗が広がっている洋服店だ。


パパはそこのデザイン課を担当するらしく山川さんと同じグループで仕事をするらしい。



だから挨拶にきたわけだ。


インターホンを押すと
中からパパと同じくらいの年の
男の人がでてきた。


『久々だな!南!』


男の人は南と苗字でパパのコトを呼んだ。


『相変わらず元気そうだな!
山川!』


パパも山川と親しげに呼んだ。


『優奈さんも、久し振りです』


ママの名前を下の名前で呼んで
軽く頭を下げた。


『お久し振りです。 娘の夢花です』


ママはあたしを軽く押してそう言った。


あたしは軽く頭を下げて

『こんにちは』

と言った。

人見知りとかはあまりしない派だから緊張とかせずにサラっと言えた。


『夢花ちゃんか。大きくなったね。
さすが美男美女の子どもだな。 かわいいね』


山川さんは少し茶化すように言った。

確かにパパとママはあたしの自慢

19の時にあたしを産んでるから
ママもパパもまだ30歳。


ママはすごく綺麗だと思う。


肌は白くて、ダークブラウンに髪は染まってる。

おしゃれだし、声も高い。

友だちにいつも羨ましがられる。


パパも背が高くてイケメンだと思う。

デザインの仕事だからおしゃれだし、かっこいい。


山川さんは


『あがっていってよ。 マイハニーも中にいるから』


と言った。


多分奥さんのコト。

恥ずかしげもなく、笑いながら言っていた。

山川さんは面白くて
話しやすかった。


『お邪魔します』


ママとパパとあたしで声を揃えて言った。