君の隣



今日から2学期だ。


俺は少し早く家を出て
夢花をむかえに行った。


インターホンをならすと
夢花の声がした。


『玄関で待っててー!』


俺はお邪魔します、と
夢花の家のドアを開けた。



中では夢花がドタバタ急いでいた。


『パパ、いってきます』


そして、もう1人…



夢花は
仏壇の前で手を合わして


『ママ、いってきます』


と、小さな声で呟いた。



『おまたせ』


『行くか』


俺らは
学校に向かって歩き出した。



『夢〜!奏〜!』


並木道でみいと大に会った。


『みい、おはよ』


夢花は笑って挨拶した。


楽しそうに話ながら
前を歩く夢花とみいに
聞こえないように大が話しかけてきた。



『夢は大丈夫なのか?』



『初めよりは笑うようになった。けど、あいつ強がりだけん。
無理して笑っとるのかもしれん』


『そりゃ、簡単に立ち直れる問題じゃないけん。
時間もかかるだろ』



『たまに…
どうしたらいいか分からんくなる。
無理に励ますと
逆に傷つくんじゃねぇかとか。

俺はあいつを
支えてあげられてるんかとか』


俺は本音を大に打ち明けた。