死ぬ前に送信予約をしたメール。
久しぶりにママの愛を感じた気がした。
読み終わった時には
涙が溢れていた。
ママが死んでから
初めて流した涙。
あたしが泣いてる間
奏はずっと胸を貸してくれた。
何だか無性にママに
会いたくなった。
願っても叶わないけれど
ママにもう一度だけ
抱きしめてほしかった。
『ママ… ママー!』
奏の胸の中で泣き続けた。
気付けば海に太陽が沈む時間だった。
そのまま
奏に家に送ってもらった。
パパのところにも
メールが届いていて
パパの目は真っ赤に腫れていた。
リビング…
寝室…
キッチン…
いろんな所に
ママの面影があった。
それは幸せな時の想い出。
ママはその想い出と共に
逝けたのだろうか。
ママが最後に
思い浮かべたのは
皆の幸せな笑顔だと信じたい。
自殺したママのコトを
許せる訳じゃないけど…
ママからのお願いは
ちゃんと聞こうと思う。
ママとの想い出を抱いて
あたしは生きなきゃいけない。

