お葬式が終わると
あたしは海に向かった。
ママの死んだ海に…
砂浜の階段に腰をおろす。
ママはどんな想いで
海に入ったんだろう。
最後に
ママが見たであろう景色を眺めた。
波が寄せたり引いたりを繰り返す。
ザー… ザー… ザー…
目を閉じて波の音を聞く。
波にさらわれてしまいそうな感覚。
ふと、隣に人の気配を感じて
隣を見てみると
奏が涼しい顔で座ってた。
『奏…』
『1人でいなくなったら心配するけん。 1人ででかけるな』
『あたしがママを追い詰めた…』
『自分を責めてどぅする』
『ママが死ぬ前の日、ママに怒鳴ったの。
あんなに不安定で弱ってたママを責めた。
最後にママを追い詰めたのはあたしなの』
『夢花のせいじゃないが!
今、そんなこと言ったって
しょうがないが!
夢花の母さんが死んだって
夢花はこれから生きていくんだけん。
一生、自分を責める気か!』
『でも あたしがあんなコト言わなければママは死ななかったかもしれない!』
『…っ!』
奏が何か言おうとした時
あたしの携帯がなった。
ママの着信音に設定していた
音楽だった。

