君の隣





『…夢ちゃん。寂しいけど…、夢ちゃんが決めたなら何も言わないわ』





エリカさんが優しく笑ってくれた。



“エリカさん”



大人で、あたしをいつも正しい方に導いてくれる。


エリカさんには感謝をしてもしきれないくらい。





あたしはエリカさんに見送られながら、会社を出た。



たくさんの感謝の気持ちを残して…。




携帯がなる。



“幸せになれよ。絶対に”



“隼希”

あたしが一番辛いときに支えてくれた人。


彼がいなければ、今のあたしはいないかもしれない。


たくさんの愛をくれた。

ずっと、忘れないよ。






空港に着くと、背の高い人があたしに手をふった。



『夢花、式はちゃんと島根帰るからな。 幸せになれよ』





“玲音”


いつもいつも、あたしの心の中に一番早く気づいてくれた。

優しくて、温かい人。

玲音には絶対に幸せになってほしい。






飛行機が東京の地を発った。




この場所でたくさんのコトがあった。


たくさん泣いた。


たくさん傷ついた。



でも、大切なコトを教えてくれた。



さよなら…東京。