でも、今の俺の体じゃ夢花に会いに行くコトもできなかった。
俺はしばらく退屈な日々を過ごした。
意識が戻ってから、一週間後にリハビリを始めた。
はやく治して、サッカーを教えたかった。
サッカーをしてる時の子どもたちは皆、いい顔をしてた。
夢に溢れてるような笑顔が俺は好きで…コーチという仕事を楽しんでいた。
リハビリが終わって、俺は病室のベッドで雑誌を読んでいた。
すると、訪問者が1人入ってきた。
俺と同じくらいの歳の男。
整っていて、優しそうな顔をしてた。
『山川 奏くん?』
彼は俺の名前を知っていた。
『はい…失礼ですけど…。どちら様ですか?』
『俺は隼希っていいます。一応、夢花の彼氏です』
夢花の、彼氏。
『隼希…。夢花の…』
『いきなり、すいません。少し、話したくて』
『あぁ、分かったけん。タメ…だよな?敬語はいいよ』
『分かった。じゃぁ、タメ口で話させてもらう』
隼希は親しげに笑った。

