君の隣






『本当は、ずっとずっと心配だったけん…。夢が壊れそうで…。
でも、こうやって島根にも来れるようになって…前に進めてる。

本当に嬉しいが』





目に涙をうっすらとためながらそう話すみいはホントに大事な親友だと思う。






『みい、ありがと。あたし、ここ大好きだから。
ここで過ごした時間…すごい大切だからさ』






『夢とここで会えて、すごい嬉しいが。あたしはずっとずっと夢が好きだけん』






『あたしもだよ。みいはあたしのコト誰よりも分かってくれる。
ホントに大切』





みいと話してると落ち着けて時間も忘れられる。





お互いに仕事のコト、学校のコトとかの近状や愚痴を言い合った。




こんなに穏やかですっきりした気持ちになれたのは久しぶりだった。




やっぱり、東京で過ごしているうちにあたしも東京のペースになりつつあったのかもしれない。





東京の色に染められて、大切なことを忘れかけていたのかもしれない。




今、少しずつ取り戻されていく。


あの頃のまっすぐな気持ちとか、純粋さとか…





あたしはやっぱりこの場所が好き