夢見る10代は光のように過ぎて…
あたしは二十歳になりました。
まだ実感がわかない。
未成年じゃない。
大人はもう守ってはくれない。
未来を決めるのも自分で…
道を開いていくのも自分。
全てはあたしで動いていく。
そんな時にエリカさんからもらった言葉はかけがえがなかった。
正式にエリカさんの下で働く。
それには、大学をやめなきゃいけない。
でも、あたしは迷わない。
このまま何となく大学に行くのも違う気がした。
自分のやりたいコトがある。
あたしにはちゃんと未来が見える。
一応、パパに相談することにした。
『パパ、あたし大学やめようと思う』
『何でだ…?』
『エリカさんから正社員にならないかって言われたの。
あたしにはやりたいコトがある』
パパは少しだけ黙ってしまった。
パパもパパで仕事が忙しい。
それでも、ママがいなくなってからもあたしの為に頑張ってくれてた。
今度はあたしが頑張ってあげる番だと思う。
パパの答えはYESだった。

