『夢、また来るけん。元気でね』
みいが帰る日、みいは笑ってそう言った。
『うん。みいも元気でね。大と仲良くするんだよ』
『分かっとる!なんか、あったら連絡するわ』
『了解。じゃぁ…』
みいがバスに乗り込んだ。
『夢、自信持っていいが。あたしは夢の味方だけん。どんな時でも、絶対に』
どうして、いきなりそんなことを言ったのかは分からない。
けど、あたしの目に涙がたまった。
『うん』
それだけ言って、手をふった。
バスが走り出す。
みいはいつまでも窓から手をふっていた。
みいに憧れる。
いつも明るくて…
人を強くさせてくれる。
だけど、あたしは…?
人を傷つけてばっか。
人を強くするどころか、人を死にまで走らせる。
もし、ママが死んでなかったらあたしの人生はどうなってたのかな…?
あの日から、何度も何度も心の中で繰り返してた。
どうして…死んだの…?

