最後のメッセージが俺へのメッセージに思えて、心が震えた。





『…夢花』





俺は階段に座り込んで、静かに涙を流した。



泣くなんて情けなくて、みっともない。




けど、こらえていた気持ちが溢れてしまった。



ホントに好きだったんだ。




あんなに大切な物がこの世にあるのかってくらい大切だった。




ずっと、隣で笑ってたかった。



君は俺の手を放して



俺に幸せになれ、と言う。




夢花こそ…幸せになれよ




心の中でそう呟いた。




空に大きな花が咲く。




俺はそれを1人で見つめた。




何㌔も離れてるこの場所で俺は夢花の欠片を見つけた。