そこには、見慣れた字が連なっていた。




“ママへ”



久しぶり。
ずっと会いに来れなくてごめん。
話したいコトはたくさんあるけど、これだけは伝えたいんだ。


生きるって当たり前のコトに思えて当たり前じゃないんだよね。


大切な物を失って、空っぽになってそれでも笑っていなくちゃいけなくて

辛くもなるし、苦しくもなるし、色々難しいコトばっか。


多分、ママはずっとこんな状態だったんだなって思った。


でも、きっと生きるって暗いコトばっかりじゃないんだよね。

誰かを思って、思われて。

道を間違いそうになった時、連れ戻してくれる人がいるの。

生きてればきっと希望は見えるよね…?


今はまだ無理でも、心から笑うことできるよね…?


ママ…
少しずつでも前に進むから。

ちゃんと見ててね。


また、すぐに会いに来るからね。


P.S.未来が幸せでありますように…。永遠に祈ってます。



“夢花より”