俺は夢花を家まで送っていった。
『玲音、ありがと』
『おぅ。夢花の学校も明日終業式?』
『うん、そうだよ。玲音はいつから島根帰るの?』
『夏休み入ったらすぐに行こうと思うよ。8月の半ばには帰ってくるよ』
『そっか。楽しんできてね、あたしの分まで』
『…夢花』
『ん?』
『そんな顔すんなよ。何かあったら頼っていぃんだ。もぅこれ以上一人で抱え込むな。見てるこっちが辛い』
『玲音、あたしは大丈夫。送ってくれてありがと。またね』
夢花は笑顔を見せて、家に入っていった。
その笑顔は哀しくて切なかった。
夢花の心は何かを失ったように、空っぽだった。
必死で笑ったんだろうけど俺には泣いてるようにしか見えなかった。
そんなに辛いのに
苦しいのに
俺は何もしてやれない。
夢花は俺には頼らずに、一人で立って強くなろうとしてた。
でも、夢花の心はどんどん不安定になっていてほっておけなくなる。
夢花…
君は何を想う?

