君の隣





外は夏の陽射しが強すぎて、溶けてしまいそう。




あたしは学校の近くのアイスクリーム屋さんに玲音といた。





玲音に感情をぶつけてしまってから、玲音とも疎遠になっていた。




あたしも連絡できなかったし、玲音はほっといてくれたんだと思う。




それが玲音なりの優しさだから。




アイスを口に運びながら、玲音と話をした。





『夢花、島根には、帰らないの?』





『…帰れない。今はまだ自分の気持ちがぐらついてる。奏に会っても普通にできる自信がない』





『そっか。一緒に行けると思ったんだけどな』





『ごめんね。もっと、簡単に忘れられるって勘違いしてたんだ』





『夢花、奏の話する時さ…俺の知らない顔する。俺の中の夢花は笑って、泣いて、怒って、バカみたいにまっすぐでさ…感情的で。

でも、奏の話する時の夢花の顔は何考えてるか分かんない』





『考えてるコトは1つだよ…。

奏が不幸にならないコトを祈ってる。奏は幸せにならなきゃいけない人だから』





『夢花…』




声が震えないように、必死だった。




これくらいで、泣きそうになるなんてあたしはまだ弱い。