君の隣





みいからも電話がかかってきた。



“帰ってくるの?”





『分かんない…。今は…まだ』





“帰ってこれないなら、あたしが行くけん。無理せんでいぃよ”





『みい、ありがと。奏は…元気にしてる?』





“奏はいつでも元気だが。大丈夫、心配いらん。夢は少しずつでも前に進めばいいが”





『…みい。あたし、何やっても奏を思っちゃうの。時間が忘れさせてくれるって思ってた。それなのに…あたし』





“まだ半年だけん。夢と奏は一緒にいた時間も長かったが、そんな簡単には忘れられんよ。 でも、夢が自分で決めたコトだが。夢はもっと自分を信じていい。もし、間違ってたならあたしが連れ戻すけん”





胸が痛くて…みいの言葉が優しすぎて…涙が出た。





『みい…。ホントにありがと。また連絡するから…』





“うん、待ってるけん!またね”




電話を切った後も、みいの優しさが温かくて涙が止まらなかった。



あたしは独りじゃない。




そう思うのに、心の奥がどこか寂しくて孤独に感じる。





やっぱり、夏休みに帰るのはやめた。