君の隣





彼がいれば何もいらない、とさえ思った。




暗闇の中に見えた光にあたしは必死でつかまった。




けど、あたしには君を幸せにできる自信なんてなかった。




この道が正解でも間違いでも、2人で過ごした時は確かにあって毎日笑ってた。





君の隣はあたしがいて



あたしの隣には君がいて




そんな当たり前が幸せだった。




彼の幸せはあたしの幸せ。




だけど、あたしの幸せは彼の幸せじゃない。不幸にさせるだけ。




別々の道を進んだんだ。



あたしが選んで決めた道。




笑おう。



奏が好きだと言ってくれた笑顔で。



笑って、笑って



君を忘れよう。



きっと、きれいな想い出になる。



お互い


別の人と恋をして


結婚して


幸せになって



いつか、思い出せればいい。




青春の欠片ぐらいに思えればいい。



そして、また笑い合えればなおさらいい。





いつか、きっと




美しい想い出になる




そう、信じてたのにな…