『玲音は…あたしの選択を否定するの?』
玲音を責めても何も変わらないコトはわかってるのに。
自分が止まらない。
『夢花…?』
『いっぱい、いっぱい考えたの!
奏に幸せになってもらえれば、それでいぃのに。
間違ってるとか、正しいとかそんなの分からないくせに…
正論並べないでよ…!
正しい答えなんか知らないくせに…』
声を荒げて玲音を責めた。
いつのまにか、涙が出ていて頼んだレモンティーの中にポタポタ落ちてた。
『ごめん、辛かったな』
玲音が真面目な顔であたしの頭をなでた。
怒るかと思った。
あたしがいきなり怒鳴ったから、怒って帰っちゃうかと思った。
あたしたちはファミレスを出て、静かな公園のベンチに座った。
『ごめんな、夢花の気持ちとか何も考えないで言っちゃった』
玲音は1つも悪くなんてないのに…
あたしは何も言えずに、俯いたままでいた。
『夢花、帰ろう。遅くなる』
玲音は家まで送ってくれた。
あたしは、最後まで謝れなかった。
それでも玲音は優しくて、黙ってあたしの涙を拭い続けてくれた。
そんな優しさだって
今は心が傷むだけだった。

